古内東子 Distance 2ndアルバム 2013年リマスター ちょっと意外だった。
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古内東子さんのセカンドアルバムを視聴。へぇ~意外な面、発見
Distance(2013年リマスター)
発売日:2013年
商品番号:MHCL-30133
販売元:ソニー・ミュージックディストリビューション
①Distance②逢いたいから③BYE④もしかしたら⑤こたえないで⑥キッスの手前⑦I miss you⑧きっと⑨ここにいる⑩Room⑪友達
オリジナル発売日:1993年11月21日
SONYの名盤復刻シリーズとして古内東子さんの1stから3rdアルバムまでが
Blu-spec CD2仕様で2013年にリマスタリング再発されている。
名盤復刻シリーズ1st「Slow Down」 2nd「Distance」 3rd「Hug」
遅ればせながら、6枚目のオリジナルアルバム「恋」から彼女を知った。
R&Bテイストが心地よいサウンドと、魅力的な歌声に惚れてしまい、ファーストアルバムから順番に聴いてみようと思い立った。
瑞々しい感性で二十歳の等身大の恋を歌うファーストアルバムは音質もすばらしく、リラックスして聴きたいときに用意してある愛聴盤になっている。
さて、次なるセカンドアルバム「DISTANCE」
前作から9カ月ぶりということで、その延長線上にある作風であろうか?
へえっ これも古内作品なんだ。
まずはアルバムタイトルにもなっている1曲目の『Distance』からいこうかな。
おおっ ミディアムテンポでノリが良く、心地よいビートと90年代らしいシンセサイザーのサウンドが爽やかなナンバーだ。
まずは「こんな曲もあるのか」と、純粋に好奇心が沸いた。
2曲目『逢いたいから』
アコースティックギター、ストリングスがミックスされた情緒的なイントロが印象的だ。
それから艶やかな東子さんのボーカルが目の前に浮き上がった。
どことなく影がさしたような、悲しみを帯びたメロディが、哀愁を感じさせる。
良い曲だなぁ。。しんみりと聴いていくうちに、ハタと気づいた。
“彼のことを話す君が立つキッチン“~♪
ええぇ?
“僕はすかさず君の味方をしたけれど”~♪
あれぇ??僕っ?
“OLの教祖”というからには「揺れ動く乙女心」とか、「女性の側からの恋心」を歌いあげるシンガーであるとばかり思っていたのでこれはちょっと意外である。
恋に破れた男心を切々と歌っているではないか。
夜中に一人で訪ね、手料理をふるまってくれる女性とはいったいどんな間柄?
おそらく女友達、グループ交際ってところなのかな。
“恋をしてきれいになってく” という姿、見届けるぐらい近い間柄だったのだろう。
なんか切ないというか、情けないね。
“もう 目も見られないよ~”のシーンにおける歌唱は
悲しみの涙に濡れているようで、情感たっぷりである。
なんとも思っていなかった女友達が恋愛によって輝き、その恋を実らせ
“誰かのモノ” となった時に初めて、この男性は自身の中に芽生える恋心に気付いたのであろうか?
そして時すでに遅かった。
“恋をしてきれいになってく” という一見ポジティブなだけのフレーズが、切なさを纏わせた旋律に乗せて、より魅力的に響き、心に残る。
古内東子の巧みなメロディセンスと作詞力を窺い知ることのできる1曲であると思う。
名曲だ。
「異性なりきりソング」はJーPOPにはあまりないし、洋楽ではまず、ないなぁ。
セカンドアルバム2曲目から古内東子先生の予期だにしなかった才能の一面を垣間見た。
へぇ~ そうくるか。感心してしまった。
“あなた男でしょ、もっと強く わたし祈ってます” というような歌詞を男性歌手が女性になりきり情感たっぷり歌い上げる演歌、ムード歌謡の世界は結構ある。
(この曲は敏いとうとハッピー&ブルーのナンバー)
しかし、その反対パターンはあまりないのではないか?
女性アーティストが「僕は~ 僕が~」と歌う場合、その主人公は「少年」であることが多いのでは。
“OLの教祖” なんてウィキペディアに書いてあったので当然そうしたイメージが先行していた。
だから、こうした歌詞パターンに東子女子が挑んだところに余計驚いた次第。
洋楽の世界では「私」も「僕」「俺」もすべて、「I」ということもあるし、男性シンガーが女性の立場から綴った詞はないと思う。
ゲイのアーティスですぐに思いつくのは
80年代のカルチャー・クラブのボーイ・ジョージ、
デッド・オア・アライヴ(Dead or Alive)のピート・バーンズだけど、
彼ら(彼女ら?)には“わたし祈ってます” という楽曲はさすがないなぁ。
その点、J-POP上級者の皆さん、どうでしょう?
さて、その後もアルバムを聴き進めていくごとに楽曲の世界観に引きこまれた。
古内東子というアーティストへの興味は深まっていくばかりであった。
2013年リマスタリングの音質も1stアルバム同様、1997年にリリースされた「恋」より上回っている。
クリアーで厚みがあり、安心して聴けた。
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