ダイアトーンサウンドナビをこよなく愛する理由 



そもそも、学生時代はともかく社会人になってからは音楽に夢中になることはなくなった。
それは誰でもそうだろう。

 しかし、なぜこんな音楽サイトを始めるぐらいに変わったのか?

誰にも気兼ねすることもなく好きな音量で音楽を楽しむ環境ができたのが最大の理由である。
しかもじっくり楽しめる高音質なのだから尚さらだったのだ。
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サウンドナビに出会う前、PCオーディオやハイレゾが近年注目を浴び、低価格で高音質を追求する環境が整ってきたと
いう記事をどこかで読んではいた。
たまに音楽は聴くので少し気にはなったが、そうした新しいトレンドに食指は動かなかった。

良いオーディオシステムを僕の部屋に揃えてもそれを十分発揮させるのはなかなか難しい。
これは1990年、VICTOR SX-500 Spiritというスピーカーを自室6畳間で鳴らした経験から思っていたこと。

駆動させたプリメインアンプはマランツPM-88SE、CDプレーヤーはDENON DCD-1650Gだった。

現在は実家に置いてあり、クラシック好きな父親が使ってくれていたが、耳を患って以来、休眠中。
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バブル時代に開発された、物量投入型のスピーカーだけあって音は素晴らしかった。
当時は小さいスピーカーの位置づけだったけど、今の基準だと大きいかも。

sx500spirit

スピーカーは専用のスタンドに載せインシュレーターできっちり固定し安定させると、
引き締まった量感豊かな低音を聴かせてくれた。

低音がしっかりしていると中高音の質感が安定してくる。

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その低音というのが他の部屋に思った以上に届く。
聴感上、ミニコンポやラジカセと同じぐらいの音量で音を出すとしてオーディオ的な低音はそれらと比べてもずっと響く。

地方都市の一戸建てではあるが家族は居るし、周りは住宅で囲まれている。
一戸建てとはいえ築30年以 上のあばら家である。
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好きなハードロックを掛けようものならドンドコと激しいドラムスの低音に結構気を遣うのだ。
いやロック系だけではない。フィル・コリンズやホイットニーヒューストンの
スローバラードにだって深くタイトなドラミングが淡々と刻まれている。

曲がクライマックスに近付づき、ドラムスの手数が増え、これからという時にボリュームを絞るのも、なんだか忍びない。

 でも僕はまだ恵まれているほうだろう。

都会の賃貸マンション、アパートで良い音を存分に楽しむためにはかなりの妥協が必要だと想像する。

むろん僕自身は大音量派では無い。自己主張しすぎるズンドコ、ズンドコという品の無い低音は感 心しない。
しかし、良質な音で存分に音楽を楽しむには、ある程度の音量は必要となる。
音が小さいと低音、高音がしぼんで聴こえる。音楽の中に秘められた熱いものがなかなか伝わってこない。

イイ音で音楽を聴ける環境を整えるというのは一部の恵まれた人たちを除き、一般庶民にとって永遠の命題かもしれない。

 

 「ヘッドフォンがあるじゃん。」という意見もあるだろう。

最近ハイレゾが注目され、家電量販店に行くとどこにもハイレゾコーナーが設けられている。
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その視聴コーナーでヘッドフォンを手に取り何度か視聴した。
さすがにその素晴らしい音に感心しきりだった。
でも同時にスピーカーを鳴らして聴 く音楽の代用には到底ならないと思った。

「じゃあ、あなたは最高級のヘッドフォンの音を聴いたことあるのか?」
と問われたら「いいえ」」と答えるしかない。

でも耳だけで受け取る音と、正面にある空間から空気を震わせて体全体に伝わってくるスピーカーの音では比べられないのだ。
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目の前に仮想的に現れるボーカルやピアノ、ギター、
それらがミックスされて感じられる音場感、奥行き、ステレオ感など、より自然で心地良いのはやはりスピーカーに軍配が上がる。

ダイアトーンサウンドナビ最大の利点は誰にも気兼ねすることなく、好きな音量で存分に音楽を楽しめることに尽きる。
ここがホント助かるんだよ。

しかもカーナビでありながらその音質は間違いなく一級品である。艶やかで透明感のあるボーカルが浮き上がり、目の前でシンガーが歌っている様だし。

ヴォーカリストから横に下がった位置や奥の方で切れのあるギターやキーボード、ドラムスが十分存在感を主張する。
前面に左右に広がるオーケストラの瑞々しい音色がとても心地よい。

正に本格オーディオのテイストである。車で通常、聴けるようなシロモノでは無い。

勿論、広い部屋に良質なスピーカーを左右に配置、中級以上のプリメインアンプかセパレートアンプで聴くオーディオと
比べれば、スケール感、音質、全てにおいてかなわないと思う。
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でもボリュームを抑え妥協して聴くのと、目いっぱい
好きな音量で音を奏でる痛快さ、楽しさではもう比較にならない。

そりゃ低音がボンボンと漏れるぐらい大音響で人が沢山行き来しているショッピングセンターの駐車場に停車して聴くな
どは論外。常識の範囲内で使用することは当然ということになる。
そもそも、音が大きすぎてもダメである。ステレオ感が狂うし疲れてしまうからね。

我がダイアトーン・サウンドナビを褒め称えることばかり書いてきたが

  ネガティブな面にも少しふれようか。  

😥イイ曲だなぁ、もっと聴きたい、ついつい寄り道をして走行距離を無駄に延ばして しまうこと
これが最大の泣き所

 😥 雨がヒドイ時はさすがに積極的に音を奏でる気がおきない。
猛暑、冷え込む日はエアコンを強く掛けないといけないので音楽を聴く環境に向かない。

  😥  ドアの開閉をバ~ンと乱暴にならないように! 
粗暴な運転で車に余分な負荷をかけないように!など以前乗っていた車より気を使うことが増えた。
裏を返せば車を丁寧に大切に扱うようになったので利点かもしれないが。

 😥 サウンドナビ音楽視聴室の特等席はあくまでも運転手1人である。
助手席や後部座席の同乗者に同じ条件の音を共有してもらうことが出来ない。

この場合僕は最適なリスニングポジションを 助手席側に譲ることにしている。
それ以外はいつでも好きなだけ特等席を独り占めすることが出来るからだ。

 😥 FLACファイルに対応していない。
僕は音楽ファイルを入れたUSBメモリーを専用端子に挿して音楽を聴いている。

EACという定番のソフトを使ってCDからリッピングしたWAVデーターである。
WAVデーターなのでジャケット写真が表示されないのがチトさみしい。

サウンドナビが対応しているMP3 AACならばジャケット写真が表示できる。
圧縮音源とはいえビットレートを320KbpsにすればWAVとの違いはほぼ分からないと
思う。でも、どうせならWAVで聴きたいんだよね。

WAVと同等の音質でジャケット写真が 埋め込めるFLAC対応を望む
ユーザーもそこそこいると思う。

以上ネガティブな面にもふれたけど、そう深刻に考える問題でもないでしょう。

 システム紹介 

僕のシステムは以下のようになっている。

車はトヨタ アクア 新車購入時に検討の上、システム一挙に導入
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オーディオヘット・・ダイアトーンサウンドナビNR-MZ80
(購入したときはこれが最上位だった。以後MZ90、100の流れのようだ)
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スピーカー・・・・・セパレート2ウェイスピーカー  パイオニア TS-C1720A
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サブウーファー・・・オートバックス専売モデル ダイナクエスト DQC-800B

デットニング・・・・特に施していない

以上。

デットニングをちゃんと施し、スピーカーも上のクラス、ダイアトーンDS-G50や
更にその上DS-G500あたりにすれば音質向上が狙えると思う。

でも音の世界にこだわり始めたらそれこそきりがない。
ある一定レベル以上の音質をクリアーしていれば、それを越えるには生半可の投資ではすまない。

今のシムテムの音で十分満足しているし、実際、相当の高音質である。
聴きたいCD音源が沢山あるので、そちらに投資した方が今はよほど幸せだ。

まぁきまぐれで、そのうちデットニングは施すとは思う。今は未定。

「この音は十分楽しませてもらった。次はまた違う音の世界を楽しませてもらいます」

このような心構えで良いのではないかと思っている。
やがて車を買い替える時がやってくる。

その時はダイアトーンサウンドナビNR-MZ200になっているかもしれないしMZ300になっているかもしれない。
だから次の機会は新しいサウンドナビにしてデットニングや更に上級なスピーカーを狙うつもりだ。

楽しみは後にとっておく。(金があれば。。。)