初期の作品6枚組(企画盤)を買ってみた。エディーヴァンヘイレンーギターの音作り、こんなんだっけ?

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ヴァンヘイレンの音作りってこうだっけ?
ヴァンヘイレンのCD集が届いたのでさっそく、聴いてみた。
すぐに口について出た言葉がコレ
ええ~っ こんなんだっけ??
勿論これはイイ意味での気付きだった。

Van Halen The Studio Albums 1978-84 CD, Import
レーベル: Warner Music
ASIN: B00B125QRS
発売日2013年2月
vam2
ヴァンヘイレン初期の作品6枚を組みあわせたCD集を買ってみた。
それにしてもちょっと安すぎやしないか。僕が買った時はAmazonで1710円。
オリジナルアルバム1枚あたり何と285円である。iTunesストアーで1曲ダウンロードすると200円ぐらいなのでもう、信じられないぐらいの安さである。
(2015年12月現在は、かなり値上がってる)

Van Halen The Studio Albums 1978-84 CD 6枚セット
van3

この企画盤は1stアルバムから6枚目のアルバムまでを収めたもので、ボーカルのデイブ・リーロス在籍時の第一期黄金時代の作品集となっている。値段が安いだけあってライナーノーツ・歌詞カードは入っていない。ただの紙ジャケにCDが裸で入っている。

【DISC 1】 VAN HALEN / 炎の導火線(1978)
v1

【DISC 2】 VAN HALEN 2 / 伝説の爆撃機(1979)
v2

【DISC 3】WOMEN AND CHILDREN FIRST / 暗黒の掟(1980)
v5

【DISC 4】FAIR WARNING / 戒厳令(1981)
v3

【DISC 5】DIVER DOWN / ダイヴァー・ダウン(1982)
v4

【DISC 6】1984 / 1984 (1983)
v6
僕にとってのヴァンヘイレンはデイブ・リー・ロスが在籍していた初期の編成の頃である。
サミーヘイガーにボーカルが交代した第2期はヴァンヘイレンというよりも「サミーヘイガーfeaturingヴァンヘイレン」の趣で、どうもピンとこないんだよ。

世のロックファンの中に僕のような人が多いか少ないか、わからないけど、こんな企画盤があることじたい、そういう人、結構いるんじゃないか。とにかく初期のこのバンドはワイルドで自由奔放、勢いがあり独特の味、雰囲気を醸し出してた。

こうしたテイストのハードロックバンド、アメリカ本国からも、もう随分、出てきていないように思う。89年にブレットボーイズがヴァンヘイレンとそっくりということで少し話題になったことがあるけれども、格が違いすぎた。

さて、僕がバンヘイレンに出合ったきっかけはエドワード・ヴァンヘイレンの超絶ギターや
ユー・リアリー・ガット・ミーなどの有名曲からではなかった。

洋楽に目覚めた頃、アース・ウインド&ファイアーやビリージョエルなどと混じってスマッシュヒットしていたヴァンヘイレンの曲「踊り明かそう」Dance The Night Away(全米15位)をラジオで聴いたのが最初だ。
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この曲は セカンドアルバムVAN HALEN 2 / 伝説の爆撃機(1979)からシングルカットされスマッシュ・ヒットした曲で綺麗なコーラスと親しみやすいメロディーが素晴らしい。
このバンドのギターが凄いことを知ったのはその後である。

そしてこの「踊り明かそう」Dance The Night Awayを聴いたとき一番印象的だったのは
デイブ・リーロスのところどころで発する(キャンキャンいう)超高音というか、奇声であった。
歌詞の部分でいえば赤線のところ。
Have you seen her?
So fine and pretty.
Fooled me with her style and ease.
And I feel her from across the room.
Yes, it’s love in the third degree.
Ooh, baby, baby.
Won’tcha turn your head my way?
Ooh, baby, baby.Come on, take a chance.

こんなひょうきんなボーカリスト、後にも先にも居ないからね。
当時、少年だった僕はびっくりである。
今でもこんな歌い方出来るボーカリストいる?いないよ。

実家の押し入れから引っ張りだしてきた当時買ったLP盤。
セカンドアルバムVAN HALEN 2 / 伝説の爆撃機(1979)  よく聴いたなぁ。
当時、父親がサンスイ電気の「ターゲット」というシステムステレオを買ったので、そのレコードプレーヤーで聴いていたのだ。僕の家庭が特別豊かであったというわけではない。
70年代中期から80年代はどこの家でもそうしたステレオ装置が置いてあったんだよ。
van

他の作品は同級生に所有者がいればカセットテープにダビングしてもらった。
ラジオでもオンエアーされていたのでラジオからカセットテープに録音して聴いた。
アルバム「1984」も実家の押し入れから引っ張り出してきたもの。
tfxs

さっそく僕のオーディオシステム、ダイアトーンサウンドナビで視聴である。
値段が安くて、音もイイということになれば、素晴らしいのだけど、如何に。。

まずは恒例のファーストアルバム、1曲目、悪魔のハイウェイ(Running with the Devil)
からかけてみる。幻想的なシンセサイザーのイントロ、アンソニーのベースの刻みの
後、飛び出してきたサウンドは。。。。。。。。

ジャジャ~ン ジャジャジャジャ~ン♪♪
なな。。。なんと左側からエディーヴァンヘイレンのギターサウンドが出てくるではないか。
切れ味抜群、鋭角的であり、透明感ばっちりのギターリフが!!
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最初は耳を疑った。というのも上のYouTube公式ビデオで視聴してくれればわかるようにギターのサウンドは真ん中から出てくるものだと思っていたからだ。
昔聴いていたイメージはそのイメージだった。公式ビデオで聴かれる音である。

最初はステレオの右左の設定が狂ったのかと勘違いするほどだった。
それから、デイブ・リーロスのワイルドなボーカルはちゃんと真ん中に浮き出てくるじゃないか。ステレオの調整がおかしくなったわけじゃなかった。
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アンソニーのベースギターも終始良く聴こえる。アレックスのドラムも実に歯切れよく
迫力満点である。
そして、エディーのギターソロが右側から炸裂した。
同時にバッキングの分厚いギターリフ、ギュアーンと書き上げる音は左側から聴こえてくる。これはもう、爽快そのもの!凄いサウンドである。イイェーイ
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ヴァンヘイレンの音作りってこうだっけ?
というこどたったのだ。

1曲目が終わると、「暗闇の爆撃」ERUPTIONである。
味付けであるアレックスのドラミングの後に登場する究極のギターの独奏はさすがに中心からから聴こえてきた。これは想定内である。

ERUPTIONはギター少年にとって「聖典」であった。
80年代当時のギター少年にとってエディーは神であり、憧れの存在だったので、多くのギター小僧達は、この曲のコピーに明け暮れたのである。
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高校時代、来る日も来る日もこの曲が弾けるようになりたいと練習した。
ギター

ヤングギターというギター専門誌を買い、飯を食っては練習、トイレで用を済ませたら弾き、『週刊少年サンデー』あだち充の漫画『タッチ』を読み終えたら練習に戻り、絶対見逃してはならないドリフのテレビ番組を見終えると、ギターの元に帰る。
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ディープ・パープルの「スモーク・オン・ザ・ウォーター」は少し練習すればそのイントロは誰でも弾くことができる。しかしERUPTIONは相当の早引きをこなさなければならない。
おいそれと弾きこなせる代物ではなかったのだ。
まさにハードロック・メタルギターの登竜門である。シメを飾るライトハンド奏法はレコードと同じ音が出た時は凄くうれしかった。

6枚ものオリジナルアルバムを聴き終わるのはさすがに時間が掛かった。
ヴァンヘイレンのサウンドを心置きなく堪能した。
アレンジというか録音バランスというのか、そのあたりに変化があったのか。正直わからない。
主要な楽曲のほとんど
ユー・リアリー・ガット・ミー – “You Really Got Me”
ミーン・ストリート – “Mean Street”
パナマ – “Panama”
ホット・フォー・ティーチャー – “Hot for Teacher
悪いあなた – “You’re No Good”
踊り明かそう – “Dance The Night Away”
などは基本的にエディーのギターは左側から聴こえ、ギターソロも同じ左側だった。

悪魔のハイウェイ – “Runnin’ with the Devil”だけはソロが右から聴こえてきた。

どれもこれも、80年代に聴いていたときにはまったく意識していなかったことである。
認識していたのはすべて中心からであった。
80年代当時、音は良くないにしても、少なくともステレオではあったしね。
これはちょっとした驚きだった。

このサウンド作りはステレオ感が凄く良く感じられる。
エディーのギターが縦横無尽に駆け抜けてるんだ。

他のバンドではあまりなされてはいないのではないかぁ。

この企画アルバム、6枚とも音質は素晴らしかった。透明感は十分だし、各楽器の分離、ヌケというのかな。抜群である。エディーのカミソリギターは解像感がイイし、アンソニーのベースもバリバリと聴こえてくる。ドラムも迫力満点である。
デイブのボーカルも生々しくて好ましい。コーラスも綺麗である。

全曲★★★★

1曲だけ★★★☆
オー・プリティ・ウーマン – “(Oh) Pretty Woman”
この曲は昔から音がイマイチの印象があったのだけど、今回も変わらなかった。
エディーのギター音はこの曲だけ真ん中にずっと位置するのである。
不思議だ。

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