ヘビーメタルの頂点の1曲を高音質で聴きたおす。ホワイトスネイク編
スポンサーリンクホワイトスネイクのベストアルバムを買ってみた。
30周記念のベストアルバム3枚組、全曲2008年リマスターである。
調べた限り2016年1月現在、最新のリマスター音源ということになる。
どんな音体験が待っているか楽しみ。わくわくする。
Whitesnake 30th Anniversary Collection CD, Box Set(輸入盤)
レーベル:EMIレコード
商品番号:B001807OAA
発売日:2008年
DISC1①Walking In The Shadow Of The Blues②Sweet Talker③Would I Lie To You ④Trouble⑤Gambler⑥Love Hunter⑦Ready An’ Willing ⑧Child Of Babylon⑨Here I Go Again⑩Carry Your Load⑪Crying In The Rain⑫Rough An’ Ready⑬Wine, Women
An’Song⑭Lie Down (A Modern Love Song)⑮Ain’t No Love In The Heart Of The City (Live)⑯Fool For Your Loving (Live) ⑰Take Me With You (Live)DISC2①Fool For Your Loving②Don’t Break My Heart Again③Hit An’ Run④The Time Is Right For Lov⑤ Love Ain’t No Stranger⑥Too Many Tears⑦Pride And Joy⑧Victim Of Love⑨Judgement Day⑩Is This Love⑪Take A Look At Yourself⑫Straight For The Heart⑬Now You’re Gone (US Remix)⑭Looking For Love⑮Sailing Ships (Live)⑯Soldier Of Fortune (Live)⑰Walking In The Shadow Of The Blues (Live)⑱Ready An’ Willing (Live)DISC3①Slow An’ Easy②Shake My Tree ③Guilty Of Love④The Deeper The Love⑤Blindman⑥Love To Keep You Warm⑦Love Is Blind ⑧Ain’t Gonna Cry No More⑨Slave⑩Lonely Nights⑪Give Me All Your Love⑫Till The Day I Die⑬Here I Go Again ’87⑭Still Of The Night⑮If You Want Me⑯Best Years⑰We Wish You Well
実は大ヒット作品「(白蛇の紋章~)サーペンス・アルバス」のリマスター盤が欲しかったのだけど、見つからなかった。作風的にもぜひ高音質で極上のメタルサウンドを浴びたいんだけどね。
でもこのベスト盤には「サーペンス・アルバス」から主要な曲は6曲入っている。しかも、それ以外のアルバムからも代表曲は、ほぼ網羅されていて全曲、最新のリマスター仕様だ。
イイ音で聴くには、これしか選択肢がなかった。
そういえば同時期にバカ売れしていたガンズ&ローゼズの歴史的名盤「Appetite for Destruction」もリマスター盤がまったく見つからない。
当時買ったガンズのCDはWAV音源で残してはあるんだけど、どうせなら良質なリマスター盤で聴きたいじゃん。でもないんだよね。
現代リリースされてるような解像度、透明感の高い音で「Welcome To The Jungle」を奏でてみたいのだけど。いつまで経っても1987年盤が売られてる。どうして?
ホワイトスネイクにしてもガンズにしてもこれらのアルバムはバカ売れしたから、あらためてリマスター再発することはないと考えているのかもしれない。
それにしては同時期のバカ売れしたデフレパードの「ヒステリア」アルバムはリマスター再発盤が出てるんだけどね。
表題で「ヘビーメタルの頂点の一曲~」と大風呂敷を広げて書いた。
メタルの中で最高の楽曲を3曲挙げてみろ。となると挙げる曲は決まっているのだ。
僕のメタル初体験はアイアン・メイデンのファーストアルバム。それから95年ぐらいまで良く聴いたので、その範囲になるがね。
まず僕の考える最高のメタル曲の条件を挙げるとこうなる。
その1
イントロが鳥肌が立つほどカッコイイこと。
だいたい10秒聴けば、そのすごさが分かるほど。
その2
イントロから続く、「しょっぱな」からギターリフがとにかくイカシテルこと。
その3
ドラマティック、官能的、しびれる様な、うねる展開、秀逸なメロディー
その4
最高調に盛り上がる中、ナイスタイミングで見事なギターソロが入っていること
その5
他を寄せ付けない威厳すら感じさせること。
その6
それなりに有名で多くの人が納得する曲であること。
である。
僕の選ぶメタルの頂点3曲はこれ
●Master Of Puppets/メタリカ
●Hellion/Electric Eye/ジューダスプリースト
●Still Of The Night/ホワイトスネイク
これら以外にも名曲と呼ばれるものは沢山あるのだけど、それらは第2名曲群という「くくり」になる。
「Master Of Puppets」はアルバムがリリースされて、ジワジワと人気が出ていく過程でFM放送・西森マリーさんの番組で掛かったのを聴いたのが初体験。驚いたのなんのって、かなり衝撃的だったね。この曲があってこそのメタリカだと思う。
ジューダスプリーストのHellion/Electric Eyeは説明いらないだろう。BURRNというメタル雑誌すらなかった時代にリリースされた曲で、初めて聴いたときは驚いたよ。
そして、ホワイトスネイクの「Still Of The Night」
ビルボードのヒットチャートで1位の「Here I Go Again ’87」や2位の「Is This Love」の影に隠れてる印象があるけど、一番最初にプロモーションビデオがバンバンと流れていたのは「Still Of The Night」のほうだと記憶してる。
それまでわりと地味目でビルボードチャートに食い込む様なタイプのバンドでは無かったので最初見たときはびっくり。あのホワイトスネイクがやけに豪快なサウンドと衣装でキメてるじゃんと。
元々ハードロックの覇者ディープ・パープルの人脈で活動してきたグループ。
後から出てきたボンジョビやモトリークルーらの後塵を拝しているのをデイヴィッド・カヴァデールは苦々しく思ってたんじゃないかなぁ。スゴイ変わりようが印象的であった。
「メタルの中で最高の楽曲の条件」を全てハイレベルでクリアーする名曲である。
今回の最新リマスター盤、高音質で堪能したい楽曲の最右翼がこの曲になる。
ただ、中学時代に買った初期の「Come an Get It」や「Fool For Your Loving」のLPレコードを愛聴していて、そのブルージーで渋いハードロック路線にほれ込んでいたので、初期の作品も高音質で味わいたいところだ。
実家の押し入れから引っ張り出してきた。初期のアルバム「Come an Get It」とその後に買って聴いてた「Fool For Your Loving」のLPレコード
さて、さっそくサウンドナビで視聴である。
2008年リマスターの音は如何に。
ディスク1の1曲目、セカンドアルバム1979年「Lovehunter」からの楽曲「Walking In The Shadow Of The Blues」からかけてみる。
ジョン・ロードのオルガンと混じり合うバーニー・マースデン、ミッキー・ムーディ という初期のいぶし銀のギタリストらの奏でるリフ。 その最初の10秒からもう極上のサウンドだ。
これは誰が聴いても「イイ音だなぁ」と感じるはずである。目の前の空間にサウンドが上下左右と大きく広がってステレオ感がとても心地よい。
デイヴィッド・カヴァデールのボーカルもクリアで生々しい。低中高音のバランスも良好。フラットバランスである。素性がよさそうだというのはこの1曲目から分かった。
LPレコードで親しんだ「Come an Get It」からの「Wine, Women An’ Song」「Don’t Break My Heart Again」「Lonely Days Lonely Nights」などはもう懐かしくてしかたがない。デビカバのボーカルもこのころが一番声に伸びがあり艶が乗っていたのではないか。
馴染みのナンバーを堪能。
そろそろ高音質で奏でたかった「Still Of The Night」を聴いてみようか。
ギューゥンというギターをかきあげるジョン・サイクスのギター音からゾクゾクものだ。
なんというカッコよさ。
ジャジャーン ジャジャーン 透明感抜群のギターサウンドが飛びだした。
切れ味抜群、分厚いギターリフの応酬。
生々しい音質はデイヴィッド・カヴァデールが目の前で熱唱しているかのよう。
タイトでクリアーなトミー・アルドリッジのドラムは目の前の空間をマジで揺らしているようにビンビンと響いてくる。
2分10秒ぐらいからの静の世界。幻想的な響きの中にカヴァデールの魂の叫び。
エイドリアン・ヴァンデンバーグがのけ反り、ギターをバイオリンのようにして弾きながら静かに進行していく。
カヴァデールの熱い叫びから突入するギターソロの流れ
ここら辺りが最高のクライマックスだろう。
溶鉱炉の中にいるかのような熱いサウンドに包まれた。
それにしてもすさまじいほど烈々たるメタルサウンド。
絶品ナンバーである。
これ程ドラマティックで官能的、情熱的で魂が揺さぶられるメタル曲が他にあったら教えてもらいたいものだ。
極上のサウンドで聴き直し、この曲がメタル最高の楽曲の1つであるとの僕の思いを一層強くさせた。
この曲1曲だけでレッド・ツェッペリンを遥かに超えたと思う。
実質上、この曲を想像したジョン・サイクスがどれほど天才か。
ジョン・サイクスが結成したブルーマーダーのアルバムを聴くと、このサウンドの担い手は彼だったのだ、とつくづく思うのだけどね。
大ヒットナンバー「Here I Go Again ’87」「Is This Love」なども音質は素晴らしかったよ。元々「Saints & Sinners」アルバムに収録されていた「Here I Go Again」の原曲のほうの音質も目の覚めるような解像感で拍手ものだ。
「Here I Go Again ’87」公式
3枚組のこのアルバムはいっぺんには聴けなかった。
全部で52曲もあるからね。
高音質でメタルのサウンドを受け止めるのは凄くエネルギーがいる。音質が良いとそれだけ情報量も多いので受け取る側も良いコンデションが必要だから。
音質評価 全曲★★★★★
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