古内東子を今から聴いても「大丈夫」だよね
スポンサーリンク 思わぬ形で新しい・お気に入りアーティストに出会うことがあるよね。
そんな話。
ブログをスタートして少し経った。
しかしよくもまぁこんな音楽関係のブログを立ちあげたものだと思う。
数年ぶりに会った知人から「ブログは楽しい」という話を聞いて興味を深め、
いっちょやってみよう、そう決心してからは意外と早かった。
ネタは必然的に用意されていた。
サウンドナビに出会い、思わぬ形で「「オーディオ環境」を持つに至ったことである。
こんなイイ音のプライベート音楽視聴室ができれば、学生時代以来、けっして訪れることはないと思っていた音楽生活の再現になるわな。
そんな生活環境の変化が無ければ100%ブログをやることはなかっただろう。
我ながら、その変貌ぶりには驚いている。
この新たなミュージックライフに入る2か月ほど前、僕は押し入れの300数十枚あったCDを処分する行動に出ている。
中には90年代に友人や弟から譲り受けたCDもたくさん入っていた。譲ってくれた彼らとて「もう聴かなくなった」という事情でもあったため、彼らの同意を得てどんどん処分していった。もう音楽はさほど聴かないし、部屋を整理するためである。
今やYouTubeでたいていの曲は聴けるし残さなくてもいいか。
とは思いながら、多少思い入れのある80年代のアーティストのCDデジタルデーター、ジャケットは手元に残し、CDとケースは廃棄。そんな手順でだいぶ整理をすすめた。
友人、弟からもらったCDは知らないアーティスト(90年代の洋楽・邦楽半々)がほとんどである。
「へぇ~知らないなぁ、こんなグループ」
今さら新しいアーティストを開拓する気などさらさらなし。
当然、これらの廃棄作業はスムーズである。次から次へ市で指定された袋にゴミとして入れていく。
作業中
「後で聴いてみるのも悪くないか」
目に止まったCDが1枚だけあった。
アーティスト名は知らない。
どんなジャンルでも未知のアーティストは容赦なく処分してきた。
でもこれは少し気になった。
アンニュイな表情でたたずむ女性が写る、そのCDジャケット、妙に惹かれるものがある。
その面影に昔愛した女の。。。と書きたいところだが、そうじゃない。
ただなんとなく。
「恋」
商品番号:SRCL-4032
レーベル: ソニー・ミュージックレコーズ
発売日:1997年
①悲しいうわさ
②ブレーキ
③大丈夫(remix)
④月明かり
⑤そして二人は恋をした
⑥ケンカ(album version)
⑦どれくらい
⑧余計につらくなるよ
⑨いそがないで
⑩宝物(album version)
学生時代、輸入CD屋でジャケットのデザインやイメージだけでCDを買うことはあった。
いわゆるジャケ買いってやつ。そんな多くはないがブラコン系が多かったな。
そんな血が騒いだのかも分からない。
今まで処分した未知のアーティスト達のCD、キラキラした黒人女性シンガー、洋ロック、ダンス系、Jロック、Jポップスなどなど。。
それらはジャケットだけで何となく中身は想像できた。
でも、これだけはちょっと分からない。
自己を内証的に見つめ、少し屈折した心象を悲しげに謳う、フォーク系の人?
杏里みたいな明るいシティーポップ?
歪んだギターが主体の女性ロッカーという可能性もないわけじゃない。
ただ、都会的で洗練された雰囲気がある。ちょっとシャレた音が聴けそう。
そんなアンテナが微妙に振れたからかもしれない。
う~ん 後で聴いてみよう。
このCDを聴いたのは、導入したサウンドナビのエージングがそこそこ進んだあたりであった。
今回の視聴分として入手したばかりの「お目当てのアーティスト達」のCDデーターをUSBに入れる。
最後に空きの領域があり、この未知のアーティストのCDデーターを入れることにした。
ごひいきにしているアーティスト達のCDは全てリマスター盤、
このCDは97年の作品なので音質的に問題なかろうとふんだ。
未だ名も知らぬアーティストのCDをリッピングしたのはその時である。
PCの画面にデータが表示される。
この時点でアーティスト名が判明した。(ジャケットの文字は薄くて意識しなかった)
古内東子 ふるうちとうこ?ふるうちひがしこ? 何て読むんだ?
女性の名前でも昔、ミュージックライフの編集長に「東郷かおる子」だなんてひょうきんな名前の人もいたからなぁ。
まぁ いいや。。
聴くにあたり、どんなアーティストなのかその時は特に調べなかった。
なにしろ、はやく聴きたく思いを寄せているのは懐かしの、そして、「お気に入りのアーティスト達」のほうであったから。
その日、懐かしいサウンドを高音質で堪能してご満悦、用事を済ませ、また、音楽を奏でる余裕があった。USBに入ったお目当てのアーティスト、全部聴いたわけじゃないが、そろそろあの女性アーティストのCDを聴いてみることにする。
古内東子 恋か。。。。
1曲目「悲しいうわさ」
ピアノのイントロからスタートした曲はJAZZっぽいテイストに都会的な洗練されたサウンドである。
へぇ~こういうのかぁ
う~ん 良さそっ
聴こえてきた歌声は伸びやかな高音で、声質もかなり僕好み。R&B調のミディアムテンポのビートも心地イイ。
バックの演奏も歌声も素敵だし、詩もイケてるじゃん。
彼氏に浮気でもされたのか、でも恋敵に対して
「私は~彼女を責めたりしない♪」とくる
へぇ。。それでいいの?
「愛し合うことには 皮肉なものでぇ ルールも順序も関係ない♪」
ほ~っ ある意味そうかもしれない。
フムフムと歌詞をかみしめながら聴き進む。
ちょっと危ない状況にある恋を、R&Bのサウンドに乗せて歌い上げる彼女のボーカルに最初から聴き入ってしまった。声にも何ともいえない色気と艶がある。
2曲目の「ブレーキ」
スローテンポで洗練されたサウンドが続く。
サックスが効果的に絡み、ギターのカッティングまで味付けが行き届いている。
この曲もなかなかジャン。感心しながら、詩の世界に耳をかたむける。
「ブレーキ」とはなんぞや。
好意を抱く男性と2人っきりの状況になったらしい。しかもその男性は振られたとの情報をつかんでいるようなことを歌ってる。
心のブレーキから 足を離していいかなぁ♪
なるほど、ブレーキってそういうことかぁ。良くわかるその気持ち。。
3曲目の「大丈夫」
「ひとつだけ~覚えてぇ~おいてねぇ~♪」
なんて歌詞はモロに話しかけ口調である。
あぁ 大丈夫 大丈夫 説教されてるみたい。
こんな「うたい文句」さすがにあまり聴いたことがないなぁ。
でも とても新鮮だ。
サウンドも 詩にしても うまいなぁ この人。
感心しながら最後まで「恋」というアルバムを堪能してしまった。
90年代半ばごろから音楽はあまり聴いていない。
こんな素晴らしいアーティストがいたとは。
このCDは正に掘り出しものであった。
帰宅してさっそくこの「古内東子」というシンガーを検索して調べてみる。
「タダモノ」ではないと思ったがまさか。。
オリジナルアルバムを17枚もリリースしているアーティストであった。
この浮き沈みの多い、ポップスの世界で17枚とは。
すでに大御所であり、一時代を築いていた「大物」であった。
知らなかった。
失礼致した。
さらに調べていくと恐るべきことが分かってきたのである。
「OLの教祖」だと。
恋の指南役としてOLに人気。
ぎょ~ぇ。。。
「40半ば過ぎの男がそんなん聴いて喜んどったのか。」
ちょっとまぁ 複雑な気持ちになったのは事実である。
気を取り戻してもう少し調べてみる。
「影響を受けたミュージシャンはホール&オーツとビリー・ジョエルとペブルズ」
とのことらしい。
なるほど、僕も好きだしルーツは似たところがあるな。
5曲目の「そして二人は恋をした」はホール&オーツの名曲サラスマイルのようなテイストが感じられる。どおりで僕の感性とピタリと合ったのは合点がいく。
洒落れた「大人の恋」を歌いあげるUKシンガーソングライター、リサ・スタンスフィールドなんかにも通じるものがあるように思う。彼女も都会的で素敵な人だから。
90年代のJPOPはまだ色々と掘り返す余地がありそうだなぁ。
というわけで「古内東子」さんのアルバムを全て集めてみようと決心した。
オリジナルアルバムを全て集めようとしたアーティストはさほどいない。
AC/DCやブライアンアダムス、平松愛理などに挑戦したことはある。
しかし全て挫折している。
まぁなんとかなるさ。
「古内東子」をこのアルバムだけで終わらせたくない。
でも「OLの教祖」かぁ。
まぁ あれだ。。学生時代とおなじぐらい音楽を楽しむようになり10代の頃の感性が蘇ってきているのを感じるし、美魔女ってのがはやってるけど、その反対バージョンになるべく日々たゆまぬ努力をしている俺である。
「古内東子」作品に今更ながら挑戦しようか!
古内東子を今から聴いても「大丈夫」だよね。
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