オリビア・ニュートンジョンのベストアルバム。これが決定版。

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 オリビア・ニュートンジョンの名曲の数々を良い音で聴いたい。 

2016年現在、購入できる比較的新しいベスト盤が各レーベルから出ている。
それらの候補の中から選んだのがこのベスト盤「40/40ベスト・セレクション」である。

40/40 ベスト・セレクション

発売日:2012年
レーベル:USMジャパン
所品番号:UICY-20325/6
olivia
DISC1①そよ風の誘惑②愛すれど悲し③サム④きらめく光のように⑤秋風のバラード⑥たそがれの恋⑦サッド・ソング⑧恋する瞳⑨ジョリーン⑩プリーズ・Mr.プリーズ⑪カントリー・ロード⑫レット・イット・シャイン⑬イフ・ノット・フォー・ユー⑭恋にさよなら⑮レット・ミー・ビー・ゼア⑯青空の天使⑰愛しい貴方⑱エンジェル・アイ⑲愛のプロミス⑳想い出のサマー・ナイツDISC2①ザナドゥ②フィジカル③愛のデュエット④ハート・アタック⑤運命のいたずら⑥ランドスライド⑦アイ・ニード・ラヴ ⑧噂⑨さよならは一度だけ⑩ムーヴ・オン・ミー⑪愛の炎⑫マジック⑬ソウル・キッス⑭愛は魔術師⑮恋の予感⑯テイク・ア・チャンス⑰一人ぽっちの囁き⑱スロー・ダンシング⑲クリアリー・ラヴ⑳愛の告白㉑カム・オン・ホーム(本ベスト用未発表曲)(Special bonus track)

「40/40ベスト・セレクション」は日本のファンの選曲によって構成された2枚組全41曲。
2010年リマスター(2016年現在最新リマスター)
4040

僕は80年代、「ザナドゥ」や「フィジカル」のメガヒットから彼女を知ったが、70年代からのオリビアファンの方もいらっしゃるだろう。ファン層によってこだわりの曲は様々である。

 僕はある1曲の存在があり、迷わずこれにした。 
 結果は大満足だった。(その1曲は後ほど) 

実際には一応検討に入れた対抗馬がある。
「GOLD」シリーズのベストアルバムである。
輸入盤なので欧米のファン中心の選曲になっていて2枚組、全40曲収録、これも本格派だ。2004年、2005年頃のリマスターだと思われる。

GOLD

発売日:2005年
レーベル:Hip-O Records
所品番号:B0009NZ3YQ
gold

上↑(40/40の収録曲で緑色)
にした曲が40/40ベストと共通の楽曲になる。
おおよそ必須のナンバーはどちらも網羅されているね。

 

 

 そもそも値段が大分違うのでコストパフォーマンス的に多少の検討はした。
曲数はほぼ同じだが40/40の方は相場で3300円~2600円
(2016年現在アマゾン、HMV、Joshin webなど調査)

GOLDの方はアマゾンで送料込1190円という破格値。(2016年現在)
これだけ違うからね。(注・記事投稿後、値段がド~ンと上がりました。追記)

 ちなみに他のベスト盤でこういうものも発売されている。

20th Century Mastersシリーズ」(左)   「Magic: The Very Best 」シリーズのベスト盤(右)である。
両方とも2000年以降にリリースされたアルバムで音質的にも問題なかろう。

しかし「20th 」の方、収録曲は12曲、 「Magicベスト」の方は21曲である。
両方とも2000円ちかくする輸入盤であり、随分違うものである。
「GOLD」は40曲で1190円だからねぇ。(注・投稿後、値段が上がった。追記)

それにしても「20th 」ベスト盤の12曲って、いくらなんでも少なすぎないか?
というわけでこれらは最初から却下。
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 音質比較 

それから、音質の比較すべく、図書館で借りてきたベストアルバムがある。(まだ、あったんだね)
「オリビア~ベスト・オブ・オリビア・ニュートン・ジョン」
2003年にリリースされた日本盤である。(現在、廃盤)
欧米では「Definitive Collection」というシリーズのベスト盤の日本バージョンらしい。

オリビア~ベスト・オブ・オリビア・ニュートン・ジョン

発売日:2003年
レーベル:ユニバーサル
所品番号:UICY-1164
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全22曲で代表曲はほぼ網羅されている。
欧米でリリースされた「GOLD」や上記の輸入盤には収録されていないが「40/40」には収録され、日本国内で大ヒットした「ジョリーン」「カントリー・ロード」はこちらにも収録されている。日本盤だからね。

「40/40ベスト・セレクション」2010年リマスター
そして日本版「オリビア~ベスト・オブ・オリビア・ニュートン・ジョン」
欧米バージョンで「Definitive Collection」おそらく2002年頃のリマスターではないかと思う。

 音質の違いはどうだったか? 

大きな違いは感じられなかった。
どちらも2000年以降のリマスター作品であり、現代のアーティストの作品と聴き比べても劣ることのない素晴らしい音質であると感じた。

透明感、心地よいサクサク感、きめ細かさ、音場の広さ、低中高音のバランス等々。
申し分ない。しいて言えば、「40/40」のほうが低音が若干引き締まっていて力強い感じはする。ほんの少しの差ではあるが。

 僕が「40/40ベスト・セレクション」をほぼ即決したのはこの曲の存在 

ジョン・トラボルタとのデュエット「Take a chance」である。80年代にMTVで視聴して以来、ほれ込んでいたナンバーの1つだったのだ。

ジョン・トラボルタと共演した『グリース』ほどヒットしたわけではないが、トラボルタと再度共演した映画『セカンド・チャンス』のサントラに収められているシティーバラードである。
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このサントラからは全米5位を記録する大ヒット曲(Twist Of Fate」運命のいたずら)が輩出されているが、「Take a chance」はヒットしなかった。

デイヴィッド・フォスターがプロデュースしたエレガントでスケールの大きなサウンド、TOTOのスティーブ・ルカサーが弾く秀逸なギターソロ、コーラスハーモニーの美しさ。
素晴らしいAORナンバーである。さすがデイヴィッド・フォスターとしか言いようがない。
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にもかかわらず欧米系のベスト盤にはどれ一つとして収録されていない「逸品」なのである。
この曲を聴きたければサントラ盤を購入するしかない。(iTunesでは見つかる)

その「Take a chance」がDISC2の16曲目に収録されているではないか。
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日本のファン投票によって構成された楽曲群だけあり「ジョリーン」「カントリー・ロード」、杏里の名曲「オリビアを聴きながら」のモチーフになった「Making a good thing better」あたりが収録されているのは当然のこととして、この曲も選択されていたとは。

日本のファンはこの名曲を見逃さなかったのだね。さすが。
投票された方々、Good Job!ありがとうである。

Take a chance  オリビア・ニュートンジョン&ジョン・トラボルタ

プロモーションビデオもこれまた素敵。豊かな80年代のアメリカを象徴するような優美な映像である。「ザナドゥ」とはまた違った趣のミュージカルを見ているような感覚を覚える。

嬉しいことに音質も極上だった。
104016

艶やかで透明感のあるオリビアの歌声が浮き上がり、美しいコーラースも広く前面に広がって、心地良いこと、この上ない。この1曲だけでも元が取れたと感じた。

ジョン・トラボルタも同じ名男優「She’s Like The Wind」の大ヒットを放った故パトリック・スウェイジには敵わないにしろ、美しいハイトーンだし、見事じゃないか。

 Xanadu(with ELO) 

ゴージャスで、気品があり圧倒的なスケール感、ファンタジーっくな味付け。
79年、80年あたりはELO自体も大ヒットを連発していたね。
ノリにのっていた当時のジェフリンが最高の才能を注いだ一曲だと思う。

リマスターCDの音質も良好だ。
オーケストラの音色も澄んでいるし、オリビアの歌声も艶がある。

ミュージックビデオを観ていると、このころの美しかったアメリカに戻ってもらいたいと願っているのは僕だけだろうか?

 

 Physical 

ビルボード10週連続NO1 ブームになるぐらいメガヒットした懐かしいナンバー。
あらためて、オーディオ音質で聴いてみるとチャラチャラした軽いサウンドではなくパンチの利いたロックサウンドであることに気付かされる。

ベース、ドラム、ギターの音色、全てクリアーでよく聴こえる。
低音の量感も申し分ない。素晴らしい音質である。

 

 Magic  

全米NO1 幻想的で妖しい雰囲気が素敵な名曲。

このミュージックビデオはMTVでよく掛かっていた印象がある。
この衣装のビデオバージョンがアメリカでは一番人気みたい。
ボーカルの程よいエコー感が心地よい。これも音質抜群だ。

40/40のCD音質、70年代の古い音源、「Have you never been mellow」
「Jolene」 「Please Mr Please」などカントリーテイストの楽曲も古さを感じさせない見事なリマスター音源だ。

アコーステック・ギターの音色はクリアーだしオリビアのボーカルも明るく優しく響いてくる。歪感も皆無だね。見事。

80年代後半1988年にリリースされた「THE RUMOUR〜噂」アルバムからシングルカットされてスマッシュヒットした「THE RUMOUR」
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エルトンジョンが提供したこの曲がいたく気に入って「THE RUMOUR」のCDアルバムを当時、買っているのだ。
WAV音源で保存してあるので聴き比べてみた。

低音の量感が豊かになり、解像度も上がっているのが確認できた。

そんなわけで、非常に満足度の高いベスト盤になったのだった。

 

 

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