家や車、そんな特別な買い物は別として、 代価を払うことによって人生が変わった、
生活が劇的に変化した、そんなインパクトのある商品に出会えることは
そうたびたびあるものではない。
僕は出会った。
三菱電機オーディオナビシステム、ダイアトーンサウンドナビNR-MZ80(現行モデルはNR-MZ90)である。
わざわざ長く商品名を表したが、簡単言えば、物凄く音が良いカーナビの事である。
僕は三菱電機やダイアトーンの関係者ではありません。
友人、知人、親戚にも関係者はいませんし、家の家電はパナソニック、SONY、東芝がほとんどです。
車関係の業者でもないです。
このダイアトーンサウンドナビNR-MZ80、音が大変素晴らしい!
全域に渡って透明感が抜群である。艶やかで生々しいボーカルは聴き惚れるほど。
そしてノイズ感がほとんど感じられない。
無音になった時、静寂感があり余韻がとても綺麗だ。
車内は狭い。前面の省スペースに左右きちんと楽器を配置してくれるのには驚く。
奥行き感も十分感じられる。
そして誰にも気兼ねせず自分の好きな音量で存分に音楽を楽しめる。
ここが最大のポイント。
とてもじゃないが車の中というのは高音質で音楽を楽しむ環境ではない。
だからこそカーステレオだとかそういった分野には何も関心がなかった。
それが。。。ナビゲーション付けたら。。
僕の車の中に素晴らしい音楽視聴室ができてしまったのだ。
これだけ良い音だと、次から次へ色んな音楽を聴きたくなってくるもの。
MZ80を車に導入して1年半、50枚程CDを購入した。これも聴きたい 、あれも聴きたい。
amazon専用ページ/欲しい物リスト(購入予定のリスト)に180品目以上のCDがまだ列をなしている。
まだまだ増えそうだ。
自分としてはこれは大きな変化なのだ。
10代20代の頃、それこそ音楽はよく聴いたものだ。
音楽中心の生活だったといってもいい。
ロックバンドでギターも弾いた。
少しの期間だったけど、本格的なオーディオの入口まで取り組んだこともある。
CDも良く買ったものだが、年に1枚も買わなくなり随分たつ。
300枚あったCDの一部は残し、ほとんど処分してしまった。
もう聴かないだろうし、部屋が散らかってしょうがない。
処分したCDは80年代中期から後期、CDメディアの黎明期に発売されたものがほとんど。
ブックオフに持っていっても二束三文の代物だ。
燃えるごみ、燃えないゴミとに分けて処分してしまった。
社会人になり世間の荒波に呑まれ、次第に音楽に向き合うことが無くなっていった。
YOU TUBEで聴ける音楽をしょぼいPCスピーカーで聴くことで満足していたのだ。
しかも、たまにである。
ダイアトーンサウンドナビがあの頃夢中だった情熱を呼び戻してくれた。
一度は捨てたも同然だった音楽への愛着。
車はずっと乗り続けるもの。
長い付き合いになりそうだ。